恋人選びの心-性淘汰と人間性の進化-

印象に残った点としては、
・優位性を示すために、個体の生存とは関係ない特性を伸ばし、それが評価軸/選択基準となる。
(どのような特性が優位かは種族としての雌の特性による)


自分としては、個体の生存が一通りできて、スマートであったり、省力で生存できるのが優位性を示すものだと思っていたが、これらを読んで、生存するのは最低限であり、そこからできた余裕で何か別の特性を示すのが正しい模様(適応度指標)。


良く例に出ていた印象なのはクジャクの羽。
たぶん人間世界では色々なものに触れて個体の中に積み重なる、センスとか、会話術とか。



1の最後の方で出てきたが、利己的な遺伝子というのは、考えておかないといけないことのうち、自分が最も考えていなかったことで、個人的に個体の生存を優先順位高く置いていた。が、本来は、高校の生物で習った通り、個体の生存と同じくらい遺伝子の生存が大切で、遺伝子の生存には優位な配偶者を適切な時期に確保するのが必要と考える。



この本を知るきっかけになったブログ(http://nekohann.blog1.fc2.com/blog-entry-1204.html)にあるように、前半は性淘汰理論の歴史で、読み進めるのはつまらなかったが、理論は面白かった。