疲労とはなにか すべてはウイルスが知っていた

23年12月に第一刷。興味深い内容。ブルーバックは古典ばかりと思っていたが、こんなに新しい話を書くとは。。

疲労感とは、休養の願望。過剰な活動によって体の組織に障害が生じているときに、脳にその危険を知らせてくれる。この感覚を感じることによって無意識に活動を低下させます。

・ストレス応答によって疲労感が抑制される(火事場のバカ力)が抑制されているだけなのでどんどん蓄積されていく。

エナジードリンクの抗酸化剤によって脳は疲れていないと解釈し体を休ませるシグナルをださない。

・軽い運動をすると生理的疲労が回復する。疲労回復力を高めることで生理的疲労そのものを減少させる。

ビタミンB1不足は疲労回復力を低下させる。精白した米を食べるようになってB1が欠乏、飲酒によってB1は体内で大量に消費されてしまう。

・4種類の栄養成分。ガンマ・オリザノール:米糠に含まれる成分。ケルセチン:タマネギやリンゴなどに多く含まれる成分。アンセリン:マスやカツオの筋肉や鶏の胸肉に含まれる。イミダゾールジペプジドの一種。ベータ・アラニン:アンセリンカルノシンの分解によって生じる成分。

うつ病は遺伝性の疾患。30-50%で高血圧の遺伝率と同じくらい。

疲労感の原因は脳が炎症性サイトカインにさらされることである。生理的疲労:末梢組織で産生される炎症性サイトカイン。病的疲労:脳内の炎症。

・過労による脳内炎症のため、すでに正常な思考ができなくなっている。

・脳の抗炎症機構が正常に働いているかどうか。コリン作動性抗炎症経路の作用を低下させる。

・ニコチン様作用。